ワイドトレッドスペーサーというパーツありますよね?あれが危険とよく言われる理由の一つとしてハブにホイールが密着しないから

ワイドトレッドスペーサーというパーツありますよね?あれが危険とよく言われる理由の一つとしてハブにホイールが密着しないから

ワイドトレッドスペーサーというパーツありますよね?あれが危険とよく言われる理由の一つとしてハブにホイールが密着しないから、と説明を受けました。 ここで質問ですが例えば車両がトヨタ系の小さいハブに日産系のホイールを履かせたら危険ということになりますか? ホイールは114.3の5h、平ナットとテーパーナットそれぞれでお願いします。

明確に回答いたします。 ホイールとハブが密着していないというのは部分的には当たっていますがワイトレに関していえば的を射ていない説明と思います。ワイトレが危険な理由は細々とありますが、大きくわけて2つあります。 その説明に入る前に、ご理解いただくのに必要な情報を書きます。既にご存じであれば申し訳ありません。 ■ センターハブ ワイトレ等スペーサー類の有無に関わらず、センターハブとホイールのハブ穴を噛み合わせる必要があります。センターハブとは車体側のハブの中心にある円形の出っ張りです。トヨタのPCD 114.3×5穴の場合、センターハブ径は60.0mmの凸です。純正ホイール裏中心には60.1mmの穴凹が空いており、この凸凹が噛み合うことで、ホイールセンターを合わせるだけでなく、路面の衝撃からハブボルトの折損を防ぐストッパーとなります。なので何かしらの方法によって、センターハブを噛み合わせなければならないということです。 ■ トヨタに日産ホイール装着 同じPCD114.3×5穴でも・・・ <トヨタ> 車体側センターハブ径 60.0mm ホイール側ハブ穴内径 60.1mm ボルト径×ピッチ=M12mm×P1.5mm ナット座形状=平面座ナット <日産> 車体側センターハブ径 66.0mm ホイール側ハブ穴内径 66.1mm ボルト径×ピッチ=M12mm×P1.25mm ナット座形状=テーパーナットor平面座ナット 日産のPCD114.3×5穴の場合、ホイールのハブ穴は66.1mmです。トヨタ車のハブ径60.0mmにそのまま取り付けできても、センターハブはブカブカで噛み合いません。この場合は66/60サイズのハブリングを取り付け隙間を埋めセンターハブを噛み合わせます。未だにハブリング不要という無責任な意見を見掛けますが一切無視してください。 また、トヨタはボルトピッチ(ボルト溝の間隔)が1.5mm、日産は1.25mmと異なります。日産側のホイールがテーパーナット仕様であれば市販のM12×P1.5のテーパーナットを用意すればトヨタ車に装着可能です。しかし、V36スカイラインやY51フーガやZ34のように平面座ナット仕様のホイールの場合は装着厳しいですね。平面座ナットは、ほぼ車種専用となっているため、日産純正ホイールにあう1.5mmピッチのナットがないからです。無理矢理取り付けてもナットが緩んで車輪が脱落します。 ■ 平面座ナットとテーパーナット ちなみに平面座ナットはホイールとナットの圧着面が稼げて安定性があるため、純正ホイールに採用されるケース多いです。一方で、センターが出にくいほか、汎用性が低くほぼ車種専用というイメージです。また、テーパーナットは絞め込んでいくとホイールセンターが出るのが利点です。60度テーパーで規格統一されているため、市販の社外ホイールはほぼこれで統一されており汎用性が高いです。このほか、ホンダでは球面座ナットというまた別の形状の純正ナットが用いられています。 ・・・ここまではワイトレの議論なしでの一般論ですが、ワイトレに説明を移す前に必要な知識として添えてます。次にワイトレの危険性についてです。 ■ ワイトレ問題1: 剛性不足 車体のハブは鋼鉄製で、その頑強な台座で支えるハブボルトでホイールを固定します。一方、ワイトレの多くは鍛造とはいえアルミ合金系で作られており、その柔らかい台座から生えたハブボルトでホイールを固定します。最大の問題点はワイトレから生えたハブボルトの付け根部分がどうしても剛性不足になるということです。仮に「車体側センターハブ」「ワイトレ」「ホイール」の全てを高精度で噛み合わせたとしても、路面からの上下の衝撃には対策になりますが、フルブレーキング時やフル加速等ではハブボルトには回転方向の圧力が掛かります。ハブボルトの付け根が柔らかいと少しナットが緩んでいただけで、ハブボルトの折損リスクが高くなります。実際にワイトレのボルトが折れる事例は非常に多いです。高性能な高額スポーツ車でも、ハブには鋼鉄を使用していますので、コストの問題でなく、それだけの剛性が必要ということです。よって、ワイトレの説明書には「公道使用不可」との文言が書かれています。 また、ロングボルトに打ち変えて、厚めの挟込スペーサーを使う方法がありますが、概ね10mmのボルト延長で30%ほどボルト剛性が低下します。またセンターハブを噛み合わせできないケース等もあるため、ロングボルト方式はワイトレと同等以上に危険な方法です。延長しても10mmが限界と思ってください。この方法に関しては、ハブ面とホイールの間に距離ができることで、ブレーキングや加速時のハブボルトの負担が、スペーサーが分厚くなるほど過大になっていきます。ハブからのホイールの距離が離れるほど、テコの原理によって支点と力点の距離大きくなり、ボルトへの力が大きくなってしまうからです。なので、ワイトレよりもこちらのほうがハブとホイールが密着していないことによる負荷は大きいということになります。挟込スペーサーは5mmまでが妥当なところです。 ■ ワイトレ問題2:サスペンションシジオメトリ 車両のサスペンションは純正ホイールのインセットを基準に設計されています。なのでインセットを極端に小さいホイールを履かせたり、分厚いスペーサーを挟むと、サスペンションは設計通りの剛性が保てなくなります。概ね、純正ホイールより10mm以上インセットを縮小するようなセッティングにすると、悪影響が出始めます。例えば、キングピンオフセットが狂ったり、ブレーキング時のブッシュの負荷が変わったりして、アライメントもきちんと出なくなることがあります。ワイドトレッドスペーサーは最低でも15mm以上の「厚みになりますので、装着するホイールのインセットがよほど大きい値でない限りは、サスペンションジオメトリに悪影響を与えることになります。なので、ホイールをツラ出しする正規の方法は、インセットをあまり変えずにリム幅を広げるやり方になります。 また、ハブボルトの長さは平均して25~27mmほどあります。従って、ボルト逃げのないホイールの場合、最低でも25mm以上のワイトレでないと装着できません。純正ホイールの多くがボルト逃げを設けていないため、現実的にワイトレの装着が厳しいケースがあります。 ■ トヨタ車にワイトレ使って日産ホイール装着 上記を踏まえて、トヨタ車にワイトレを装着して日産のホイールを装着する方法についても触れておきます。 1.日産のホイールがテーパーナット仕様の場合 <用意するもの> ・トヨタ用ハブ付ワイトレ(センターハブ60mm) ・M12×P1.5 テーパーナット(市販汎用品) ・ハブリング 66/60 日産のホイール側にハブリングを取り付けて、M12×P1.5 テーパーナットでホイールを固定します。この際、日産のホイールに付属しているテーパーナットは使えません。 2.日産のホイールが平面座ナット仕様の場合 <用意するもの> ・日産用ハブ付ワイトレ(センターハブ径66mm) ・M12×P1.5 貫通ナット(ワイトレ固定専用品) ・ハブリング 66/60 ・日産純正ナット ワイトレを車体ハブに固定する際にハブリングを利用します。また、ワイトレを車体のハブに固定するための貫通ナットが専用品の場合は、M12×P1.5のものを別途用意します(ワイトレに付属のナットはP1.25なので使いません)。また、ホイールを固定する際には、日産のその車種のホイール専用のナットを使用します。 長くなり失礼いたしました。 なお、スチールホイールにワイトレを利用するとワイトレのボルトが折損しますのでご注意ください。

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