円高になると輸入車の価格はどうなるか？調べてみた

イギリスのEU離脱で一気に円高傾向に。 気になるのは、輸入車の価格がどうなるのか？ 安く買えるのか？など 素朴な疑問を調査しました。

イギリスの国民投票でEU離脱が確定しました。

イギリスのEU離脱の影響で円高傾向になりました。

「円高になると輸入商品が安く買える」という事になるわけですが、
輸入車の場合はどうでしょうか？

例えば、イギリスの名車
ジャガー　Fタイプクーペ

おおよその価格は、日本円で１１００万円。

仮にイギリスでは、1000ユーロで販売されている車だとします

単純に
為替レート　１ユーロ 130円の時に買えば、１３００万
為替レート　１ユーロ 100円の時に買えば、１０００万

になるのではないか？
この為替差を考える際に、物の値段が高い物ほどメリットが大きいのではないか？
という事を安易に考える消費者が多いようです。

「よし！円高なので輸入車買うぞ！」とお考えの方は要注意です。

輸入車の場合、実際にそのまま販売価格に反映される事はほぼないです。
各メーカーも日本に支店があり、日本向けの価格設定をしているためです。

どうしても、この円高の為替レートを活用して、輸入車を安く購入したいという場合は、
直接現地で購入して、輸入する　いわゆる並行輸入の形で車を運んでくる事でしょう。

国内の輸入車販売店が円高で価格を変更できない理由としては、
・メーカーのブランド価値を維持するため価格変更しない
・短期的な為替の変動に応じて価格変更をしていない
・中古車の相場価格なども考慮して安易に価格を変えない
　（値下げすれば下取り価格も安くなり消費者のためにならない）

輸入車だからと言って、
先月まで1000万で売っていた車が、今月は900万で売るという事は
消費者の混乱も招くので行いません。

あるとすれば円高キャンペーンなどとして一定の割引などをするケースがあると思えば良いと思います。

逆に円安になっても、輸入車の値段は上がっていないという側面もあるため、今回 イギリスがEU離脱したからといって、輸入車の価格が為替レートに応じて変更される事はないでしょう。

日本でもメジャーな
メルセデスベンツ・BMW・アウディ・フォルクス・ワーゲンなども
リーマンショック前後で価格を変更したりせず、
日本の消費者に安定した価格で車を販売しています。