フィアット・500Xとは

フィアット・500X

500X (チンクェチェント・エックス) は、イタリアのフィアットが同ブランドでヨーロッパ市場ならびに北米市場向けに販売するコンパクトSUV(CUV)である。開発はフィアットとその傘下であるアメリカのクライスラーが共同で行った。

フィアット・セディチの後継車種として開発され、2014年10月のモンディアル・ド・ロトモビルでワールドプレミア。

500の一員となるべく、500L/500L リビング同様、500のデザインモチーフを随所に反映させているのが特徴である。

ジープブランドで販売されるレネゲードは500Xと基本メカニズムの大半を共用する兄弟車であり、ともにイタリア・メルフィにあるSATAで生産される。

2015年6月8日、日本でも2015年秋に発売することを発表し、ティザーサイトをオープンした。日本仕様は全車後述の1.4Lマルチエアとなり、FF車(シティルックの「POP STAR」「POP STAR PLUS」)は6速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)が、4WD(オフロードルックの「CROSS PLUS」)には9速ATが組み合わされる。

その後、同年9月29日に翌月24日より発売を開始すると発表、10月24日より発売が開始された。

2016年10月29日、日本での発売一周年を記念した500X初の限定仕様車「Fiat 500X Black Tie」「Fiat 500X Yellow Cross」を発売。「Black Tie」が100台、「Yellow Cross」が140台の限定。「Black Tie」は「PopStar Plus」をベースに、限定色のブラックボディカラーに500Xでは初めてレザーシートを装備。また、フィアットブランド車として初めて「アダプティブクルーズコントロール」を標準装備し、特別装備としてBeatsAudio プレミアムサウンドシステムスピーカー、17インチのブラックアルミホイールを装備する。「Yellow Cross」は「Cross Plus」をベースに、「Black Tie」同様アダプティブクルーズコントロールを標準装備した。それ以外に、18インチのブラックホイール、ブラウンカラーのレザーシートを特別装備として追加している。

2017年7月1日、仕様向上を行い「Pop Star」はバイキセノンヘッドランプやクラッシュミティゲーション(衝突被害軽減ブレーキ)付の前面衝突警報、レーンデパーチャーウォーニング(車線逸脱警報)を新たに標準装備し、シートカラーバリエーションにアイボリー/ダークグレーを追加。アルミホイールも新デザインの17インチタイプを採用した。「Pop Star Plus」と「Cross Plus」は、これまで特別仕様車で装備されていたアダプティブクルーズコントロールを標準装備し、ブラウン/ダークグレーシートカラーの色調変更、ブラック/ダークグレー内装を追加した。

2018年2月22日、一部改良を行い同日より発売。全グレードでインフォテインメントシステム「Uconnect」の最新世代を採用し、ディスプレイのサイズが7インチに大型化。Apple CarPlayおよびGoogle Android Autoにも対応すると共にセンターコンソールのUSBポートをこれまでの1個から2個に増設。なお、本変更でドライブモードセレクターは最上位グレードの「Cross Plus」のみの設定になる。

2018年10月13日、限定車「Fiat 500X Xtreme」を発売。限定は80台で、「Cross Plus」をベースに専用エクステリアカラーの「シネマブラック」やシルバーの専用デザインを採用した18インチアルミホイール、ブラック/ダークグレーレザーシートを装備しながらも価格を税込339万円とベースグレード車(343万5000円)よりも4万5000円安くした。

2019年5月18日、マイナーチェンジ。エンジンが、新世代のオールアルミ製1.3l直列4気筒「FireFly」ターボエンジンに変更された。同時に、グレード体系が変更され、日本では「500X Cross」と受注生産の「500X」の2タイプになる。

2020年8月22日、新グレード「500X Sport」を発売。大開口のロアインテークスポーツフロントバンパー、ボディ同色サイドスカート、スポーツリアバンパー、19インチ10スポークアルミホイール、ボディ同色ホイールアーチモールディングで低重心感を強調。ステアリングにも専用チューニングが施され、ステアリングホイールとメーターフードにはアルカンターラを採用(ステアリングホイールは本革とのコンビネーション)。シートも、「500X Cross」に比べて高さを13mm低くしたブラックレザーシートを採用した。

プラットフォームは500L同様、GMと共同開発した「GM FIATスモールプラットフォーム」を発展させた「スモールワイド4×4アーキテクチャー」を採用。

エンジンは、ガソリンが「マルチエア」と呼ばれる1.4LのSOHCターボ(出力特性により欧州向け「マルチエア2」と北米向け「マルチエア」の2種が存在)とチェロキーにも搭載される北米向け専用の「タイガーシャーク」と呼ばれる2.4LのSOHC自然吸気エンジンの2種、ディーゼルは「マルチジェット」と呼ばれる1.6Lと2.0Lの2種のSOHCターボをラインナップするが、追って1.3L「マルチジェット」や1.6Lバイフューエル仕様の「E-torQ」も加わる予定である。

トランスミッションはエンジンに応じて組み合わせが異なり、1.4Lガソリンと1.6Lディーゼルにはフィアットパワートレーン(FPT)製6速MTもしくは6速DCTが、2.0Lディーゼルと2.4Lガソリンにはフィアット初となるZF製9速AT(マニュアルモード付)が組み合わされ、2.0Lディーゼルには6MTも設定される。バイフューエルのE-torQと1.3Lディーゼルには5速MTが組み合わされ、全車に電動式パーキングブレーキが備わる。

駆動方式はFFを中心に、4WDもラインナップされ、4WDでATを選択した場合はエンジンの種別に関わらず、全て9速ATとなる。

4WDはクライスラーが主導開発したもので、惰性走行などエンジン負荷が低いときには後輪の駆動力をカットし、一時的にFFとすることで燃費向上に貢献するシステムを採用。尚、この切り替えは運転状況に応じて自動的に行われる。

外観はオンロード志向の「シティルック」とアウトドア志向の「オフロードルック」の2シリーズから構成されるが、販売国によってグレード呼称が異なり、後者の場合、イタリア向けが「クロス」「クロス・プラス」となるのに対し、アメリカ仕様は「トレッキング」「トレッキング・プラス」となる。

クリックで世界最大の辞書データベース「wikipedia」に記載されている「500(チンクエチェント)」の最新情報が見れます。

500(チンクエチェント)に関するよくある質問

ユーザーが疑問に感じている「500(チンクエチェント)」に関する質問集です。

500(チンクエチェント)の知りたいことや、みんなが疑問に思っている 500(チンクエチェント)に対する質問がたくさんあります。詳しい人からの回答もたくさん集まっているので 500(チンクエチェント)への疑問が解消されます

【動画】車・バイクニュース

【動画だから100倍楽しめる】YouTube車・バイク動画(すべて見る)

見て楽しむニュース

【動画だから100倍楽しめる】見て楽しむ車・バイクニュース(すべて見る)

【速報】車・バイクニュース

完全無料で話題の車・バイクニュースがすぐに読める(すべて見る)

【話題】今話題の動画

SNSで1000いいね!以上の話題の動画(すべて見る)