1982年夏の甲子園「64回大会」、当時をよく知るファンが今ひとつ納得できなかった九州地区から 出場した代表校の敗戦ゲームとは? ① 8月11日「大会5日目・1回戦」 八幡大付「福岡県」000320010・6 日大二高「西東京」10210131・・9 ・3日前の8月8日に降雨ノーゲームとなった時は6回表一死まで4-2と八幡大付属がリード。
再戦となったこの日は八幡大の3投手を日大二が難なく打ち込む。
② 8月14日「大会8日目・2回戦」 中京高校「愛知」000020001・3 佐世保工「長崎」000000000・0 ・佐世保工、豪腕投手・野中から相手を上回る8安打を放ちながら得点に結びつかず。
好投の香田を見殺し。
③ 8月16日「大会10日目・3回戦」 比叡山高校「滋賀県」011020400・8 鹿児島商工「鹿児島」120000300・6 ・昨秋から九州では無敗を誇るチャンピオンチームが格下の比叡山に足元をすくわれる。
必死の3投手リレーも15安打を浴びた。
④ 8月16日「大会10日目・3回戦」 池田「徳島」011200100・5 都城「宮崎」100000002・3 ・翌83年にかけて全国に名を轟かせる事になる池田を相手に先制、以降も再三の好機をつかむが要所を畠山投手に締められる。
塁上を賑わせた数では山びこ打線を上回った。
⑤ 8月17日「大会11日目・3回戦」 興南高「沖縄」101000000・2 広島商「広島」00000400・・4 ・好投手・仲田幸の前に5回まで無安打の広島商は6回裏一死後投手の池本がレフトへ二塁打。
この一打に萎縮した仲田幸はとたんに制球を乱し連続四球で満塁とし3番・正路に押し出しの死球を与える。
二死後、5番・佐々木に走者一掃の逆転二塁打を浴び、この回4点。
終わってみれば仲田幸が広島商に許した安打は6回の2本だけ。
試合巧者・広商に屈する。
⑥ 8月18日「大会12日・準々決勝」 津久見「大分」000010000・1 中京高「愛知」00410000・・5 ・津久見は1回表、二村の右翼線二塁打を足場に無死2,3塁の好機をつかむ。
前日の佐賀商との延長14回を勝ち取った余勢で早々と先取点を奪うかと思われたが、野中投手は後続を三振、二塁ゴロ、三振とうち取り危機を脱した。
3回裏、中京は5安打を集中、相手エラーにも恵まれ一挙4点。
津久見ベンチをがっかりさせる。
⑦ 8月18日「大会12日目・準々決勝」 熊本工業高「熊本」200000001・3 東洋大姫路「兵庫」21201100・・7 ・1回表、熊本工は1番・小原の右翼線二塁打をバントで送り平畠の左中間三塁打で先制、続く田村のスクイズで2点目と幸先良いスタート。
そのウラ、姫路は1点返した後、ここで雨が激しく降り1時間30分の長い中断。
ゲーム再開直後、姫路の1塁走者・田中がいきなり二盗を試み不意をつかれた捕手の悪投で三塁へ。
ここで4番・森脇がスリーバント・スクイズを決め同点とする。
以降も雨で軟弱なグラウンドを考えての走攻、バント戦法などの揺さぶりで着々と加点。
熊本工は4失策と守りも乱れる。
雨で試合の流れが大きく変った典型。
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