アウディ・RS6
アウディ・RS6
RS6は、ドイツのアウディが2002年に発売したセダン型乗用車である。2007年には2代目が登場している。アッパーミドルサルーンであるA6のスポーツモデルであるS6を、アウディの子会社であるクワトロ社(quattro GmbH)がチューニングすることで制作した。
2002年にジュネーブショーでデビューし、RS4の後継として、初代RS2アバントから数えて3世代目のRSシリーズとして2003年2月より国内販売を開始した。企画制作はアウディ傘下のクワトロ社によって進められ、パワーユニット設計・組立は英コスワーステクノロジーが担当、ヘッドにはアウディ得意の5バルブテクノロジーが使われている。ホワイトボディをアウディ本社からクワトロ社に納入し、車両組立はすべてクワトロ社にて行われるスペシャルモデルである。セダンの「RS6」とワゴンの「RS6アバント」が設定される。
エンジンは4,172ccのV型8気筒ツインターボエンジンで450PS/57.1kgf-mを発揮、0-100km/h加速は4.7秒(メーカー公表値)。
圧倒的な加速力とその車重を止めるためにフロントブレーキはブレンボ製8ポット対向ブレーキが使われ、この結果100km/h-0kmは2.6秒と加速・減速ともにポルシェターボ並みの性能を実現している。
シャシーには接地性を高めるためのダイナミックライドコントロールが採用された。
組み合わされたトランスミッションはティプトロニック付き5速ATのみ。
内外装はA6と極めてよく似ており派手さはない。
タイヤは255/40R18(国内販売はOPの255/35R19が標準)とノーマルのA6に比べてワイドサイズとなり、これを収めるためのオーバーフェンダーが外観上の特徴となっている。
2代目はC6系A6をベースに、アウディ最強の出力を誇るツインターボ5.0L V型10気筒DOHCエンジンを搭載する。580PS/66.3kgf·mを発揮するこのエンジンは2tを超える車重をものともせず0-100km/h加速は4.6秒を記録する。
タイヤは初代のRS6よりもさらにスパルタンになった275/35R20で、その中には6ポット対向ブレーキが収められる。
最高速は電子リミッターが作動するため290km/hとなる。
2008年6月16日、「RS 6アバント」を発売。
2009年1月13日、セダン版「RS6」が発売。
2010年6月14日、特別仕様車「RS 6アバント プラス スポーツ」を限定10台で発売した。
3代目はC7型A6アバントをベースに、4.0LV型8気筒エンジンを搭載。最高出力は560ps、最大トルクは71.4kgを誇り0-100kmは2t超えにも関わらず3.9秒という数値で最高速度は305kmに達する。
価格は18,230,000円からとなっている。
2013年10月8日、「RS 6アバント」を2014年1月に発売すると発表した。
2015年7月30日、「RS 6アバント」をマイナーチェンジし発売。エクステリアを変更し、オートハイビーム機能付き「マトリクスLEDヘッドライト」を標準装備とした。
2016年7月5日、ハイパフォーマンスモデル「RS 6アバント パフォーマンス」を8月下旬に発売すると発表。従来モデルと共通の4.0LV型8気筒TFSIエンジンを搭載するが、最高出力605ps(ベースモデル比+45ps)、最大トルク71.4kgm(+5.1kgm)を発生する。また、専用デザインのエアロパーツを装備している。
2019年8月21日、欧州にて発表。同年12月には、欧州にて新型「RS 6 Avant」を2019年内に発売すると発表した。
4.0L直噴V型8気筒ガソリンツインターボTFSIエンジンに8速ティプトロニックを組み合わせ、駆動方式はquattro (4WD)である。また、48Vマイルドハイブリッドを採用し、燃費が改善されている。0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は250km/h(リミッター作動)に達する。
エクステリアにはRS専用パーツが装備されるほか、フェンダーが40mmワイド化され21インチのタイヤ(275/35R21)が採用されている。
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