メルセデス・ベンツ・GLEクラス
メルセデス・ベンツ・GLEクラス
メルセデス・ベンツ・GLEクラス(Mercedes-Benz GLE-Class )は、ドイツの自動車メーカーであるダイムラーが生産し、同社がメルセデス・ベンツブランドで販売している高級SUVである。Mクラスの後継車であり、アメリカ(アラバマ州タスカルーサ工場)で生産され、初代のみプラットフォームをジープ・グランドチェロキーと共有している。なお派生車種であるGLEクーペも本稿で述べる。
2015年1月、北米国際オートショーにて新規則による車名変更が適用されGLEとして発表された。W166自体は3代目Mクラスとして2011年6月に発表されており、マイナーチェンジにあたる変更である。
2015年10月28日に日本市場でマイナーチェンジに伴い、GLEクラスに移行した。
2016年4月、派生モデルとしてGLEクーペが発表された。
2017年10月25日に、特別仕様車「GLE 350 d 4MATIC Coupé Sports OrangeArt Edition」を100台限定で発売することを発表。同時に「Mercedes-AMG GLE 43 4MATIC」・「Mercedes-AMG GLE 43 4MATIC Coupé」の一部改良も行われ、エンジンの改良により最高出力を23PS向上したほか、「Mercedes-AMG GLE 43 4MATIC Coupé」には右ハンドル仕様も追加された。
2018年9月12日、パリモーターショー2018にて発表された。
2019年2月27日、「Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+」が発表され、同年3月5日にジュネーブモーターショー2019にて公開された。
2019年6月19日に2代目にフルモデルチェンジされた。
ホイールベースが80mm拡大され、室内空間を大幅に拡げたことで、3列シート・7人乗り仕様となったほか、パワートレインは全面刷新され、GLE 300 d 4MATICにはGLEでは初となる直列4気筒の2.0L直噴ディーゼルターボエンジン OM654型を、GLE 400 d 4MATIC Sportsには2ステージターボチャージャーが採用された直列6気筒3.0L直噴ディーゼルターボエンジン OM656型をそれぞれ採用。GLE 450 4MATIC Sportsには直列6気筒の3.0L直噴ターボエンジン M256型に、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と48V電気システムが搭載されている。
また、対話型マルチインフォティメントシステム「MBUX」が搭載されたほか、「アクティブブレーキアシスト」は歩行者や飛び出しに加え、対向車線を横切って右折しようとする時にフロントに搭載されたレーダーセンサーとステレオマルチパーパスカメラが前方の状況を検知し、対向車線を直進してくるクルマと衝突する危険がある場合に、車速10km/h以内であれば自動ブレーキが作動する日本初の機能となる右折時対向車検知機能付が搭載される。
なお、GLE 450 4MATIC Sportsは発表当日より納車を開始し、GLE 400 d 4MATIC Sportsは同年8月以降、GLE 300 d 4MATICは同年11月以降順次納車されることになっており、GLE 300 d 4MATICのメーカー希望小売価格に含まれる消費税率は同年10月1日以降に適応される10%相当となっている。また、ISG搭載モデルのGLE 450 4MATIC Sportsは「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得している。
2020年5月28日に、Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+が追加された(同日より注文受付開始、6月以降納車開始)。GLE 450 4MATIC Sport同様に直列6気筒の3.0L直噴ターボエンジン M256型、ISG、48V電気システムにターボラグを解消するため電動スーパーチャージャーが搭載されるほか、トランスミッションには「AMGスピードシフトTCT(トルク・クラッチ・トランスミッション)」を採用。また、「AMG RIDE CONTROL+ エアサスペンション」をベースとした新システム「AMG ACTIVE RIDE CONTROL」を搭載。前後アクスルにそれぞれ配されたアクチュエーターが独立して動き、レスポンスの速い電気機械式となっているため、コーナリングや車線変更時にロールを効果的に抑制し、走行安定性を向上させる。なお、パノラミックスライディングルーフ仕様は型式取得されており、「平成30年排出ガス基準25%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得している。
同年6月11日にGLEクーペが2代目にフルモデルチェンジされた(同日より注文受付開始、6月下旬以降納車)。初代モデルに比べ、全長で65mm、全幅で5mmそれぞれ拡大しているが、全高で15mm低くなった。また、ホイールベースも20mm拡大されたが、2代目GLEに比べて60mm短く設計されている。外観はフロントグリルにメルセデス・ベンツのクーペデザインの特徴であるシングルルーバーのダイヤモンドラジエーターグリルが採用され、リアは後席ドアからテールランプまでショルダーラインが伸び、リアコンビネーションはスリムで細長く、メルセデス・ベンツのSUVデザイン特徴である2分割で丸みを帯びたブロックデザインとしている。
ラインナップは3.0L直噴ディーゼルターボエンジン OM656型を搭載したGLE 400 d 4MATIC Coupé Sportsと3.0L直噴ターボエンジン M256型に、ISGと48V電気システムを搭載したMercedes-AMG GLE 53 4MATIC+ Coupéの2モデルが設定される。Mercedes-AMG GLE 53 4MATIC+ Coupéは「平成30年排出ガス基準25%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得している。
同年12月15日に、トップパフォーマンスモデルのMercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC+及びMercedes-AMG GLE 63S 4MATIC+ Coupéが追加発売された。612PSの最高出力と86.7kg・mの最大トルクを発揮するAMG 4.0L V型8気筒直噴ツインターボエンジン「M177型」に電気モーター機能を兼ねるISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と48V電気システムで構成されており、縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエターグリルを新採用し、AMGレッドブレーキキャリパーやAMGスポーツエグゾーストシステムといったMercedes-AMG 63シリーズ専用のエクステリアも装備される。
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