レクサスISの中古車
販売期間:2009年03月から2009年07月
548件のレクサスISの中古車
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レクサスIS |
レクサス
レクサス()は、トヨタ自動車が展開している高級車ブランド(プレミアムブランド)である。北米で1989年から展開が開始された。日本では2005年から展開が開始された。
グローバルブランドスローガンは「EXPERIENCE AMAZING」。
1980年代までのアメリカでは、リンカーン(フォード)やキャデラック(GM)に代表される重厚で威厳を持つデザインの高級車こそが、アメリカンドリームを勝ち得た「成功者のシンボル」であり、日本車が普及した当時も高級車の市場は2大ブランドや類似したデザインの国産車が中心であった。しかしそうした威圧的なデザインの伝統的な車種を好まない富裕層が一定数存在すること、将来顧客の候補となる若年層にとっては「古臭い」と見えていることを、トヨタは市場調査で把握していた。
そこでトヨタは、伝統や威厳を前提とした旧来の高級車のあり方を否定し、機能性や高品質によるプレミアムを模索した。すなわち、メルセデス・ベンツやBMWなどの西ドイツ(現ドイツ)製高級車に匹敵する品質や安全性と、日本車ならではの信頼性や経済性とを両立させ、なおかつリーズナブルな価格設定、そして充実したアフターフォローを構築しようとした。
当時はまだ「壊れないが、あくまで安物の大衆車」とのイメージが強かった日本車に、日本国外の高級車市場への参入余地はないというのが自動車業界の定説であったが、トヨタは新たなテストコースの建設を始めとした開発体制・品質基準を策定し約5年間にも及ぶ長い開発期間を経た後、1989年に初代LSを発売した。
トヨタの目論見通り、レクサスが掲げるコンセプトは好評をもって迎えられ、LSは発売初年度だけで約11,600台、ESの約4,700台と合わせると、レクサス全体で約16,300台を売り上げ、大衆車メーカーによる高級車市場参入の成功例となった。特に、LSの持つ静粛性と内外装の組上げ精度は、他のメーカーにも大きな衝撃を与えた。またレクサス開発の中で培われたノウハウは、トヨタにとっても大きな収穫となった。
機能性とシンプルさを重視したレクサスのデザインは、落ち着きや品の良さを希求した反面、トヨタブランドと共に「退屈で地味」という印象を抱かれることもあった。そのため21世紀以降はモータースポーツに参戦したり、スポーツモデルの「F」を発表するなど方針を転換してきている。
当初はユーザー趣向の違い等の理由から日本国内でのレクサスブランド展開予定はなく、日本国外でレクサスブランドで販売される車種は日本向けに仕様変更やグレードの見直しをした上で、トヨタブランドから別名称で販売されていたが(LSは日本名「セルシオ」、同様にGS:「アリスト」、ES:「ウィンダム」、IS:「アルテッツァ」、SC:「ソアラ」、LX:「ランドクルーザーシグナス」、GX:「ランドクルーザープラド」、RX:「ハリアー」)、2005年の日本でのレクサスブランド展開開始以後は、順次レクサスブランドの全世界統一名称・品質基準へ変更の上、レクサス販売店での取扱いに変更されている。なお、後述の通りRXは2009年に3代目モデルがレクサスブランドで発売された後も、グレード整理のうえ旧モデル(2代目RX)が「ハリアー」としてトヨタブランドで継続販売されている。LXは「ランドクルーザー」、GXは「ランドクルーザープラド」、およびHSは「SAI」と、それぞれプラットフォームほか車体の基本構造こそほぼ同一であるが、品質基準を筆頭にサイズ・デザイン・装備品などが大きく異なる姉妹車である(GXは2019年現在日本国外のみでの販売となっている)。
1989年のブランド設立以来、レクサスは主に北米の高級車マーケットにおいて一定の地位を築いた一方、ヨーロッパなどではメルセデス・ベンツやBMWといった強豪相手に苦戦を強いられたほか、日本でも根強い輸入車人気の影響もあり、高級車マーケットの中心は依然としてそれら欧州車の独擅場にあった。
また上記の通り日本国内ではトヨタブランドの別名称で販売されていたため、実態は同一車種でありながらユーザーが求める要素に国内外で徐々に乖離が生じた。日本では、同ブランドの代表的な高級車クラウンを筆頭とする、日本の一般ユーザーの趣向に基づく車種階層に組み込まれたため、例えばLS(日本名セルシオ)ではショーファードリブン(運転手付き)用途での使用も多かった一方、海外ではあくまでオーナー自ら運転することが前提のドライバーズカーが基本コンセプトであり、双方のニーズに対応させることが困難となってきていた。
一方、日本では長く続いた平成不況を一旦脱し、後に「いざなみ景気」と呼ばれる景気回復期に差しかかりつつあった経済情勢も受け、日本国内でもレクサスブランドを展開することが2003年2月にトヨタ自動車から正式発表された。それを契機に、後述するデザイン基本理念「L-finesse(エルフィネス)」といったブランド再構築が行われ、全世界で通用する日本発の高級車ブランドとして新生「レクサス」を展開し、今後の経済成長が見込まれるアジア圏ほかを含めた展開を目指すこととなった。
2012年6月にはトヨタ自動車の社内組織改編が行われ、従前の「レクサス本部」が社内カンパニーに近い「レクサスインターナショナル」へ改組された。デザインや開発、マーケティングなどの機能が統合強化され人員も倍増されるなど、レクサスブランドにおけるヘッドクオーターとなる。
また、翌2013年4月には「レクサスインターナショナル」のほか、トヨタブランドの「第1トヨタ」(日本・北米・欧州を所管)・「第2トヨタ」(新興国を所管)および「ユニットセンター」(部品の企画開発や生産技術・生産機能を集約)の計4つのビジネスユニットが設置され、第1トヨタ・第2トヨタ・ユニットセンターはそれぞれを所管する副社長を事業責任者とする大幅な組織改編が行われたが、レクサスインターナショナルについては「日本発のグローバルプレミアムブランドとしてのイメージ確立に向けた変革が急務」との認識から、トヨタ自動車社長の豊田章男自らが事業責任者となる別格の位置付けがなされた。
更に、2018年9月には「クルマに留まらない驚きと感動の提供」と言う新たな提案としてラグジュアリーヨット「LY650」を発表。2019年後半に初披露予定。
上述のようにアメリカで始まったブランドではあるが、日本で正規販売される車はすべて日本国内で製造されている(元町工場、田原工場、トヨタ自動車九州)こともあり、左ハンドル車の正規販売は存在せず、国内の日本車同様にハンドルの右側のレバーはウインカー、左側はワイパーとなっている(一部に個人で並行輸入された個体も存在する)。
国産車ブランドとしては珍しくV8エンジンを国内向けにも多数ラインナップしており、2017年時点でその数6車種にも上る。
ブランド名称である「レクサス(LEXUS)」の由来は、「ラグジュアリー」と「最先端テクノロジー」を表す造語である。ブランド名を決定する際に「アレクシス」や「レクシス」が候補に挙がったが「レクサス」に決定した。ブランドの立ち上げに関わったニューヨークの広告会社は、「レクサス」の名称には特定の意味はないとしている。
一方では「Luxury Exports to the U.S. (アメリカ合衆国への高級輸出品)の略」という説や、ドイツ語の「Luxus(贅沢)」からの造語という説もある。
エンブレムは横楕円に「LEXUS」の「L」の字であり、これも決定までには真円にLの字を三日月風に模したものや真円にLの字に模したものが候補に挙がっていた。
なお、販売店や広告などで使用されるブランドロゴは、従前はゴールド基調の色合いであったが、先進性や洗練性を強調する狙いから、2013年末までに順次プラチナ基調の色合いへ変更された。
日本国内で正規販売された車種では、車検証での車名はすべて「レクサス」となっているが、それ以前に日本へ並行輸入された車では「トヨタ」「レクサス」「LEXUS」が混在している。
またスポーツモデルの「F」では「LFA」、「F」、「F SPORT」でそれぞれ異なった、3つの「F」のロゴを使用する。
レクサス独自のデザイン基本理念として「L-finesse(エルフィネス)」というキーワードを持つ。「L」は「Leading edge=先鋭」、「finesse」は「人間の感性や巧みの技の精妙」を意味し、シンプルでありながら先進的かつ深みのあるデザインを目指すというものである。L-Finesseは、以下の三つの要素の統合により日本らしさを体現させるものとされた。
このように「L-finesse」は抽象的な理念であり、特に全車種共通のデザインアイコンなどは設定されない。しかし日本の伝統的な美の特徴は、華美な装飾要素を取り除きシンプルにすることとの解釈に立ち、知的かつ先進的という視点は明確にされており、各車種ごとの個性の中でこの考えに基づいたデザインがされている。
具体的には、エクステリアにおいては「レゾリュートルック(毅然とした見た目)」と称される、フロントグリルをヘッドライトより低い位置に配したシャープな表情のフロントマスクや、フロントからリアにかけてサイドウインドウ上部を一本に貫くシルバー色のモール、白色LEDを用いたリアナンバー灯(CTを除く)などに各車種の共通点を見出すことができるほか、G-Link(テレマティクスサービス)対応のカーナビゲーションシステムを搭載した車両には、ルーフ後端にフィン形状の通信アンテナが装着される。インテリアでは、ダッシュボードなどに使われるソフトパッドがトヨタブランド車とは異なるレクサス専用のシボ加工を施した手触りの良いものとなっているほか、カーナビゲーションシステムをパソコンのマウスのように手元で操作できる「リモートタッチ」がRX(3代目モデル)から採用されている。
また、全世界で共通デザインとすることが基本方針とされている。なお、LS(3代目モデル)やRX(3代目モデル)などに装着されるLEDヘッドライトに関しては、各国の法規に適合しないシンガポール、中国といった一部の国々向けの仕様には装着されていない。
その後、「L-finesse」に対して「いろいろ説明をしなければ理解できないような非常にわかりにくい訴求」との反省があり、レクサスのデザインには「高級車らしい押し出し感が弱い」「特徴がなく退屈」「トヨタブランド車との違いが分かりにくい」などの評価がついて回ったことから、BMWの「キドニーグリル」やアウディの「シングルフレームグリル」のように個性的かつ一目でレクサスと分かるような全車種共通のデザインアイコンを導入する方針への転換が図られた。
先にIS FやHS、CTで採用されていた、逆台形のアッパーグリルと台形のロアグリルを繋げた「スピンドル形状」(スピンドルとは紡績機の糸を巻き取る軸(紡錘)の意)のフロントマスクをベースとし、さらに存在感を強めたデザインにリファインされた「スピンドルグリル」が2012年発売のGS(4代目モデル)から採用され、以後に発売される他車種にも順次展開されている。
なおトヨタ自動車は豊田自動織機が源流であるため、ブランドのルーツである紡績をイメージしたとも言われているが、メーカー側はこの説を否定している。
また、その他の共通デザインアイコンとして、エクステリアでは「L」の文字をあしらったデザインのLEDフロントポジショニングランプやリアランプなど、インテリアでは前述の「リモートタッチ」のほか、LED自発光指針を用いたアナログ時計なども順次展開されている。
車種名は基本的に、由来となる英語表記の頭文字であるアルファベット2文字と、エンジン排気量あるいは社内測定値による同等のパワーを発揮するエンジンの排気量(自然吸気)を表す3桁数字との組み合わせで表記される。具体的には、ハイブリッドユニットを搭載する「GS450h」の場合、搭載されるガソリンエンジンはV型6気筒3500ccであるものの、電気モーター出力を加味することによりV型8気筒4500ccエンジン搭載モデルと同等以上の出力を発揮する計算となるため、プラス1000ccの「450h」という表記となる。特定のスポーツモデル(F SPORTを除くハイパフォーマンスモデル)に関しては、排気量相当の3桁数字がなく、車種名中に「F」を組み合わせたものとなる。
ハイブリッドユニット搭載モデルの車種名末尾には「h」、ディーゼルエンジン搭載モデルの車種名末尾には「d」、ロングホイールベースモデルの車種名末尾には「L」、またコンバーチブルタイプの車種名末尾には「C」が追記される。ターボチャージャー搭載モデルの車種名末尾には従来は「t」が追記されていたが、2017年度から発売・フルモデルチェンジ及びマイナーチェンジするモデルのターボ車に関しては命名規則が変更になり、同等出力を発揮する自然吸気エンジン排気量相当の数字のみになる(例:NX200t→NX300)。電気モデルの車種名末尾には「e」が追記される。
このほか特定の四輪駆動モデルではリアの車種名エンブレムに「AWD」と付記されるほか、各車種のハイブリッドモデルについてはフロントとリアのブランドエンブレムおよび、車種名エンブレムの3桁数字と「h」の部分がブルー基調の専用カラーとなり、リアドア下部に「HYBRID」(マルチステージハイブリッド車は「MULTI STAGE HYBRID」)のエンブレムが装着される。電気自動車の場合はリアドア下部のエンブレムが「ELECTRIC」となる。
レクサス車の開発キーワードは「I.D.E.A.L.」(アイディアル・理想)である。以下の5つの要素で構成される。
また、商品化における基準として、約500項目に細分化された達成基準「レクサス MUSTs(マスツ)」が設定されている。これは数値目標のほかに、カップホルダーの開閉感覚といったようなものも含められている。また、「レクサス専用部品はトヨタブランド車には使用しない」「最新技術は基本的にレクサスから先行投入する」ことも基準に定められている。
プラットフォームについては、いくつかの車種でトヨタブランド車と共通のものをベースとし、エンジンについてもトヨタブランド車と同一型式のものが多く搭載されているものの、溶接方法の変更等のレクサス独自の部分改良がおこなわれ、高い品質管理基準に基づき生産されている。
こうした大衆車ブランドと高級車ブランドでのプラットフォーム共有は欧州車メーカーではごく一般的なことであるが、レクサスの日本展開時は「トヨタ車の外観を変えて値段を高くしただけ」と消費者の理解を得られないことがあった。トヨタ側もそのような課題点を認識しており、2012年以降は前述のようなデザイン刷新に留まらず、同年発売のGS(4代目モデル)ではそれまでトヨタ・クラウン系と共通だったプラットフォームをやめ、レクサス専用のものを新規開発し採用していた。
2012年から始まったコモンアーキテクチャー戦略「TNGA」においては、レクサスブランドを含めた開発・共通設計化が行われている。
2015年のグローバル販売台数は約65万2,000台(前年比112%)で、3年連続で過去最高実績を更新した。高級車ブランドとしては、BMW(約190万5,000台)、メルセデス・ベンツ(約187万2,000台)、アウディ(約180万3,000台)に次ぐ世界第4位である。2019年には世界累計販売台数1000万台を達成。
北米における高級車のブランド別販売台数では、1999年から2010年まで11年連続でトップを維持していたが、2011年は東日本大震災の被害による減産や、極度の円高による輸出採算悪化の影響もあり、BMWとメルセデス・ベンツに抜かれ3位となりトップの座を明け渡した。その後、2015年はメルセデス・ベンツを抜き返し、BMWに次ぐ2位であった。
なお、北米での販売においてはESや、高級クロスオーバーSUVの先駆けとなったRXなど比較的安価な車種が過半を占めている現状であり、LSやGSなど、より高価格帯となる車種の販売強化を目指している。その他の車種についても、標準装備品(カーナビゲーションの有無など)の違いなどもあり、押しなべて日本国内向けより安価な価格設定がされている。
JDパワーの米国自動車初期品質調査(VDS)において、ブランド別ランキングでは2009年まで15年連続のトップであった。その後2010年はポルシェにトップの座を奪われたが、2011年・2012年は2連連続でトップに返り咲いている。また、セグメント別でも常に上位を占め、特にLSとLXは数度にわたり1位を獲得している。2012年はLS、ES、RXがそれぞれのセグメントで1位となった。
コンシューマー・レポートによればブランド別の信頼度順位を発表し、レクサスは1位を獲得した。
2015年の日本国内販売台数は約48,000台(前年比109%)であり、2005年の国内展開開始以来、過去最高を更新した。
日本国内におけるレクサスブランドの展開については、トヨタ自動車から2003年2月に正式発表された後、2005年8月に開業し全国に143店舗が開設された。開設当初約1年間の取扱車種はGS、IS、SCの3車種のみで、これらは主要市場である北米で展開されていたレクサス8車種のうち販売台数でそれぞれ5位、7位、8位(2005年)という非主流モデルであったが、開業後1年間の販売実績でアウディやボルボの日本国内販売台数を上回った。
2006年10月に最上級車のLSを発売した直後はLSの好調な受注によって販売台数が急増したが、各車種の新車効果が徐々に薄れる中でリーマン・ショックが端緒の世界同時不況で国内消費も低下し、2008年の国内販売台数は前年比25.5%減の25945台であった。日本人特有の舶来品信仰が依然として根強く、店舗数や車種が少なく、トヨタブランドの高級車種と比して割高感が強く、原則値引きなしのワンプライス販売で、直接顧客先に出向いて営業を行わない販売方法などが販売不振の原因に挙げられた。
エコカー補助金などの追い風で2009年発売の3代目RXは2010年に6552台、HSは同年に14247台と販売効果が見られて2010年に3万台以上の販売台数を回復し、翌2011年はCTが20704台の好調な販売実績を受けて国内展開開始以来最高となる42,365台を販売した。新車購入者のうち輸入車からの代替は2割程度に留まっており、2012年以降は走行性能やデザインの一新を図ったモデルチェンジで輸入車市場を牙城にかける計画である。
47都道府県全てに販売店が設置され、ショールーム、商談ルーム、オーナー専用のラウンジ、外観などが全ての店舗で高級感あるデザインで統一されており、初めて来訪する店舗でも判別しやすい。店舗数は2015年で全国約170店舗ほどで、青森県・岩手県・秋田県・山形県・山梨県・福井県・鳥取県・島根県は各県に1店舗しかなく販売不振の一因とも指摘された。
2017年より全店舗を、木目とスピンドルを基調としたデザインの新世代店舗にリニューアルしている。
「レクサスとトヨタは別ブランド」であるため、トヨタブランドの各販売チャネルであるトヨタ店・トヨペット店・トヨタカローラ店・ネッツ店・トヨタモビリティ東京では新車を販売せず、オイル交換やタイヤ交換など軽作業以外の整備もトヨタブランド店の整備工場では原則扱わない。
店頭の接客は小笠原流礼法を基礎にした独自の接客マナーを徹底し、高級ホテルや百貨店のコンシェルジュからも研修を受けてサービスを展開している。納車時には記念写真撮影やノベルティグッズ贈呈などのセレモニーが行われ、納車後はレクサスが主催するコンサートやゴルフコンペなどのオーナー限定イベントへ招待するなどのサービスが行われている。
ユーザーの裾野拡大およびリセールバリュー維持の観点から認定中古車(CPO:Certified Pre-Owned)の販売も積極的に行い、全国どの在庫車も最寄りのレクサス販売店で購入することが可能で、CPO専門店は全国に6店舗ある。販売店のほかに広く一般向けのギャラリーが、東京都内は港区青山と高輪、愛知県内は名古屋市中村区名駅・ミッドランドスクエア内、に設置されている。2019年から、トヨタモビリティ東京管轄のレクサス店舗にて、独自の認定中古車「LTPO(レクサス東京中古車)」を設定し、更なる裾野拡大を図っている。
タクシー用途としては、東京都内などでLSやHSなどの個人タクシーが存在する。また、法人タクシーでは、同じく都内に営業拠点を置く国際自動車や東京MKタクシーなどがハイヤー用途でLSを運用している他、群馬県のサイトウ観光(東洋タクシー)はハイヤー・タクシー兼用としてHSを複数台運用している。
2008年6月、LS600hLが新たな内閣総理大臣専用車として導入された(従来のトヨタ・センチュリーも継続して併用される)。
欧州での販売台数は、メルセデス・ベンツやBMW、アウディといった、歴史に根差した高いブランド力と豊富な車種構成、密な販売網を持つ現地メーカーより大きく下回るが、ハイブリッド車の認知拡大などにより徐々に販売を増やしている。事実、2006年の欧州における販売台数は車種の追加やブランドイメージの浸透、発売国の追加などにより5万1000台と前年より倍増しており、販売台数の記録を10年連続で更新していることになる。2015年の欧州販売台数は約64,000台(前年比120%)と過去最高を更新した。
ロシアでは、富裕層の増加に伴い首都モスクワを中心としてレクサスの販売が好調であり、2007年にはトヨタ自動車全体における新車販売額でのトップとなった。
モナコでは、2011年にLS600hLが元首たるモナコ大公アルベール2世の公用車として採用され、コーチビルダーの手によってランドーレット仕様に改造されている。この「LS600hL ランドーレット(LS600hL ランドレー)」は同年7月2日の大公成婚パレードで使用され、また2012年のモナコグランプリでは、アルベール2世自らが運転しフォーメーションラップに登場した。なお、2013年のモナコグランプリでは、アルベール2世が個人的に所有しているIS Cを妃であるシャルレーヌが運転し登場している。
シンガポールの初代首相リー・クアンユーが、自家用車をメルセデス・ベンツからレクサスに乗り換えた逸話がある。韓国では、それまで実施されていた日本車の輸入禁止措置がWTO加盟に伴い1998年に解除され、2001年に韓国トヨタによってレクサスの販売が開始された。2005年には、それまで輸入車販売のトップだったBMWを上回り、ブランド別輸入車販売台数の1位となった。台湾でも、2005年から輸入車ブランドの1位である。
香港では、2007年に特別行政区行政長官(香港行政長官)の専用車としてLS600hLが導入されている。
現在まで発表されているコンセプト・カーは以下のとおり。
最先端技術を盛り込んだ高性能な、かつ派手ではない落ち着いた雰囲気の市販車を顧客に提供することを第一に掲げていたレクサスは、資金を研究開発に費やしていたためモータースポーツにおいて、レクサスブランドを標榜したワークス活動はほとんどしてこなかった。しかし21世紀に入ってからは性能一辺倒だけでなく高級車に不可欠なブランド力を高めるため、積極的にモータースポーツへ関わっている。
1999年にが主催するモトローラカップ(現在のCTSC)のスポーツクラスに、「チームレクサス」として2台のGS400を投入したのが、現在確認できる最も古いレクサスのワークス活動である。2001年にはBTCCでプライベーターがIS200を採用している。
2002年にデイトナ24時間レースに代表される(グランダム)のDPクラスにエンジン供給を開始。2006〜2008年にチップ・ガナッシ・レーシングがデイトナ24時間を3制覇する成功を収めている。また2008年にはシリーズのドライバーズタイトルも制した。
2010~2013年にはオフロードレースのバハ1000にもLX570で参戦。市販車フルサイズトラック部門で3度の優勝を経験した。
2005年のニュルブルクリンク24時間レースには、ハイブリッドカーのSUVであるRX400hを参戦させて注目を集めた。2008年には豊田章男率いるGAZOO Racingが、プロトタイプの開発を目的としてLF-Aでニュルブルクリンク24時間レースに参戦。以降VLN(ニュル耐久シリーズ)を含めたニュルのレースにIS250、IS F、CT200h、RC、RC F、LFA Code X、LC500などを投入し、現在に至るまで参戦を続けている。
日本においてはレクサス店が本格的に展開を開始した頃の、2006年からのトヨタブランドでのSUPER GT・GT500活動をレクサスブランドのSC430に切り替えた。SC430は2013年までに3度のドライバータイトル、4度のチームタイトルを獲得した。2014年からはDTM(ドイツツーリングカー選手権)との車両規格統一に伴う新車両規定導入に合わせる形でベース車両をRC Fに変更。2016年にドライバー・チームの2冠に輝いた。2017年からはLC500に変更して参戦し、同年と2019年に2冠を獲得している。2020年からはベース車両がトヨタ・スープラに戻ることが決まったため、レクサスでのGT500活動は2019年限りで終了した。
GT300クラスでは2009年にウェッズスポーツがIS350で2冠を獲得した以外は目立った動きはなかったが、2015年からFIAのグループGT3規定のRC Fも開発して参戦を開始。FIAのホモロゲーションを取得した2017年からは米IMSA、欧州GTオープン、2018年からはブランパンGTシリーズなどでもセミワークス参戦を開始し、それぞれで優勝を挙げている。
ワークス活動以外ではないが、スーパー耐久やドリフトでもレクサスを見ることができる。D1仕様のSC430が東京オートサロン2008に登場、ハチロクの後継として2008年シーズンお台場戦からDRoo-Pより吉岡稔記が乗っている(V8の3UZ-FEから、直4の3S-GEに載せ替え、エアロはトムスになっている)。またSUPER GT・GT300クラスにも2008年よりRACING PROJECT BANDOH・TEAM TAKEUCHIがIS350を用いて参戦している。2010年から前年までヴェロッサ で参戦していた廣田友和がGS350改でD1に参戦している。
ワンメイクレースとしては、インタープロトシリーズと併催されているCCS-R(IS-Fのサーキット専用仕様)レースがある。
自動車以外ではレッドブル・エアレース・ワールドシリーズに参戦する室屋義秀とサポート契約を結び、2016年からは日本大会におけるナショナルパートナーとしてオフィシャルカーを提供している。室屋はレクサスが参戦するレースにおいて、レクサスのロゴを掲示したエクストラ EA-300SCでのデモ飛行を行っている。室屋は2017年に同シリーズでワールドチャンピオンとなった。
レクサス創設当初は「The Relentless Pursuit of Perfection」、2013年4月までは「The Pursuit of Perfection(完璧への飽くなき追求)」というコピーが使われていた。
日本国内では、2005年の開業当初は「微笑むプレミアム」、2009年から2012年にかけては「この道と語り、この星を想う。」というコピーも用いられていた。
2012年からは、車そのものではなく「ラグジュアリーなライフスタイルのブランド」を志向した販売戦略を行っている。デザイン・映像・建築・アート・食・ファッションなどとのコラボレーションも積極的に展開する。2016年発表の「ランドセル」や2017年発表の「高級ボート」はその一例である。
2013年からは、レクサス初の全世界統一ブランドキャンペーンとして「AMAZING IN MOTION」をキャッチコピーとした。コンセプトは「ユーザーの期待を超える驚きと感動を提供する」である。「AMAZING IN MOTION」は2016年まで使われ、2017年からは「EXPERIENCE AMAZING」を使用している。
レクサスブランドの体験・広報スペースとして、2013年8月30日に東京の青山にオープンした。その他にアメリカのニューヨーク、アラブ首長国連邦のドバイの計3か所にある。
「都市とつながり、人と人、人とクルマが交わる」をテーマに、デザインやアート、ファッション、カルチャーなどを通じて、レクサスの車そのものではなく「レクサスブランドが持っているプレミアムな価値観」を展示する場所としている。
東京は、1階がノルウェー発のコーヒーバー・FUGLENとコラボしたコーヒースタンドとクルマカルチャー×ライフスタイルの新しい魅力を提案するガレージ、2階がフードディレクターの田島大地が監修したビストロと、レクサスのクラフトマンシップに共鳴する「若き匠」とのコラボレーションにより生まれたグッズを扱ったショップ「CRAFTED FOR LEXUS」になっている。2013年10月からは、J-WAVEのラジオ番組「LEXUS AMAZING MOMENT」の公開収録も行われる。
2018年3月29日、東京ミッドタウン日比谷内に、もう一つのブランド体験・広報スペース『LEXUS MEETS...』をオープンした。全世界向けの「INTERSECT BY LEXUS」よりも間口を広げ、プレミアムな価値観を身近に体験できるスペースとしている。
三越伊勢丹および三越伊勢丹トランジットとの協業であり、様々なジャンルのセレクトグッズとレクサス車の展示を行う「STEER AND RING」、プレミアムな世界観を食で表現した「THE SPINDLE」、レクサス車フルラインアップを実際に試乗できる「TOUCH AND DRIVE」の3ゾーンに分かれている。
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レクサス・IS
IS(アイエス)は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」が販売する4ドアセダンである。
欧州での展開も見据えて開発されたスポーティセダン。2018年2月現在で販売されているのは2013年に発売された第3世代モデルである。派生車種として高性能モデルである「IS F」(アイエス・エフ)があり、それらは2005年に発売された先代(2代目モデル)のセダンをベースにしたものが販売されていた。なお、2代目モデル(日本仕様は初代モデル)のみ2ドアコンバーチブルクーペも混在していた。
第1世代モデルに相当する1999年発売のモデルは日本国内に限ってトヨタブランド(ネッツ店)にて「トヨタ・アルテッツァ」として販売されていた。
日本でトヨタ「アルテッツァ」がデビューした翌年の1999年、同車のレクサスブランド版としてまずはヨーロッパで販売開始された後、北米ほかでも同様に展開された。北米地域においてはレクサスのエントリーモデルとして人気があり、ヨーロッパでも全長4.5mほどの大きさで高級車とされるセダンはISが登場するまではドイツ車のみであった。それゆえドイツ車以外にもライバル車が多くいたことで“欧州至上主義”に打ちのめされた歴史のある「LS」とは違い、歴史的心情による“反ドイツ”主義層から非常に高い人気を得た。
日本仕様(=アルテッツァ)との相違点として、直列4気筒(3S-GE)エンジン搭載のスポーツモデルが存在せず、逆にアルテッツァセダンに2JZ-GE搭載車はない。(ISは全車直列6気筒)。そして内装の品質がレクサスブランドの基準を満たすため、ISの方が上質であったこと(後にアルテッツァにはISと同様の質感・装備を奢った最上級仕様である「Lエディション」がラインナップされる)などが挙げられる。
2005年8月、日本でもレクサスブランドが展開。「GS(3代目モデル)」、「SC」と同時発表されるが、両車より1か月遅れの同年9月より販売開始。目標月間販売台数は1,800台と発表された。
当初は4ドアセダンのみとなり、日本では実質的な先代モデルとなる「トヨタ・アルテッツァ」よりも価格帯は大幅に上昇しターゲット顧客層も変わる。初代モデルに存在したステーションワゴンモデル(IS SportsCross/アルテッツァジータ)はラインアップから外れたほか、ハイブリッドモデルは日本国内外向けともにラインアップされない。
デザインはレクサス共通のデザインテーマである「L-finess」に基づき、そこに「流鏑馬」のイメージを取り入れて“走り”のイメージを強調した。より大柄なボディを持つ「GS」やトヨタ「クラウン(12代目S180系・13代目S200系)」などとプラットフォームを共有しており、ISではホイールベースの短縮(GS比-120mm)に伴って一部のサスペンションパーツをIS専用に新設計している。
日本国内においては、排気量3.5Lの「IS350」と同2.5Lの「IS250」の2グレードが設定される。それぞれにベーシックグレードとなる標準仕様車、スポーティな走りの「version S」、最上級仕様の「version L」の3仕様を設定。好みや使用目的に応じて幅広く選択可能で、IS250のみAWDモデルも選択できる(AWD仕様には「version S」は設定されない)。
「version S」は、専用チューンドサスペンションと18インチアルミホイール+前後異サイズタイヤやアルミフットペダルを装着して走りに重きをおいたモデルである。最上級仕様の「version L」でも「version S」に標準装備されている専用チューンドサスペンションと18インチアルミホイール+前後異サイズタイヤをメーカーオプションで装着することが可能となっているが、アルミフットペダルは「version S」専用品となるため装着されない。
IS350に搭載される排気量3,456ccの(2GR-FSE)は318psを発生。これは同型のエンジンが搭載されている「GS350」やトヨタ「クラウンアスリート」の315psよりわずかに大きい数値となっており、これは排気系統の違い(車体全長やホイールベースがそれらより短いためにマフラーの全長が短くなっている)や、エンジンにIS専用のチューニングが施されたためである(後に登場するトヨタ「マークX(2代目 GRX130系)」ではパワー&トルクのスペックがIS350と同等となった)。
その後、2007年にはレクサスのプレミアムスポーツブランド“F”(富士スピードウェイに由来)を冠した、専用開発のV型8気筒5Lエンジン搭載の「IS F」のほか、2008年にはシリーズ初の2ドアコンバーチブル・クーペである「IS C」という、先代にはラインアップされることはなかった個性的な派生モデルがISのファミリーに加わった。
11月、イヤーモデル制度を敷くレクサスブランドの方針に従い年次改良を実施し、2007年モデルへ移行。主なところでは「version S」のサスペンション設定値の変更(乗り心地が硬すぎるという指摘があった)、トランク・フェールリッドオープナースイッチ形状の変更が行われている。また、新たに「version I」が追加設定され、計4仕様での展開となった。
9月、2度目の年次改良が行われ2008年モデルへ移行。標準装着アルミホイールの色変更(シルバー→クロームシルバー)、運転席コインホルダーの新規設置、運転席・助手席シートバックの形状変更・薄型化(後席足下容量の増大目的)など。
12月には、初の特別仕様車“Elegant white Interior”を発表、700台限定で日本のみで販売された。これは「version L」をベースとし、内装色とシート表皮にメローホワイト+ライトグレーのセミアニリン本革を使用し、木目パネルにボルドー色のバーズアイメイプル本木目を採用したモデルである。同時に、「version I」のパネルに標準設定されるバーズアイメイプル本木目に、「version L」および“Elegant white Interior”の本木目色と同一であるボルドー色が追加選択(オプション)可能となった。
9月、3度目の年次改良が行われ2009年モデルへ移行。登場から3年を経過していることから、さらなる商品性向上のため、マイナーチェンジに相当する比較的大掛かりな商品改良が行なわれた。主な追加・変更箇所は、IS250にも総合車両姿勢安定制御システム(VDIM)が標準装備されたことに加え、外装はフロントグリル・バンパー、テールランプおよび標準装着アルミホイールの意匠変更、LEDウインカー内蔵ドアミラーの採用、カラーラインナップの差替え・変更など外観にも大きく手が加えられた。また、内装は室内中央のエアコン吹出口やナビゲーションモニター周囲のセンタークラスターにも意匠変更が施され、より上質で立体的なデザインへと進化。さらに日本語表記のみだったスイッチのレタリングは、外国人ユーザーの使用も考慮し英語表記も選べるようになった。また、サスペンションのセッティング変更(よりしなやかなセッティングへ変更)やタイヤ銘柄の変更、さらにIS350についてはラジエーターなどの補機類に改良が施されエンジンの冷却性能を向上させている。同時に「version I」が廃止され、再び「version S」「version L」および標準仕様の3仕様構成に変更されている。
7月、通算4度目の年次改良が行われ、2010年モデルへ移行。今回の年次改良では日本市場専用グレードとして「version F」が新たに加わり、再び4モデル構成となった。「version F」は「version S」をベースに、IS Fの意匠を取り入れたスポーティ仕様である。外観はIS Fと共通イメージのメッシュグリルとリアスポイラーが採用されるほか、また内装もIS F用のステアリング(下部に“F”のエンブレムが入る同一形状のもの)やシフトノブ、サーキット走行にも適したサイドサポートの大きいIS F用のスポーツシート(version Fではブラック本革のほか、IS Fには設定のないヌバック調ファブリックも設定)やブラックルーフヘッドライニング、スカッフプレートが移植され、スポーティなムードを演出する。エンジンやサスペンションチューニング、アルミホイールのデザインやタイヤサイズはベースとなった「version S」に準ずるが、ボディカラーにIS Fのイメージカラーであるエクシードブルーメタリックが唯一設定されるなどその違いは多岐にわたる。
エントリーモデルとなるIS250の標準仕様車は装備が見直され価格も若干引き下げられた。また標準装着タイヤ・アルミホイールが16インチへ変更となっている。またボディカラーの新色追加・差し替えが行なわれ、IS250Cのみに設定されていたカトレアマイカメタリックが追加された。さらに、同年発売されたIS250Cの開発の際に導入されたボディ各部の補強技術(Aピラー部の補強部材追加、ステアリング系統の支持剛性向上、サスペンションパーツの取り付け部の剛性向上など)が転用されてボディ剛性が向上し、走行性能のさらなるレベルアップを図った。
同年12月、特別仕様車の“X-Edition”を発表。IS250の標準仕様車をベースとしてさらに装備を厳選するも、専用ブラックファブリックシートやセンターコンソールリッド、ドアトリムと本革ステアリングのステッチを専用色のオレンジに変更してアクセントのある内装に仕立て上げている。価格も標準仕様車より20万円以上廉価な設定とした。
2010年8月25日にマイナーチェンジし、2011年モデルへ移行。フロント周り、リアコンビネーションランプ、アルミホイールのデザインが変更となり、洗練されたイメージを強調。ヘッドライトはレクサスの新たなデザインアイコンの一つである、“L”の文字をあしらったシャープなデザインのLEDポジショニングライトとなった。また、専用サスペンション、電動パワーステアリング、専用18インチアルミホイールを装備した「F SPORT」を新設し、代わりに「version F」を廃止。また、IS250の2WD車はエンジン・トランスミッション・オルタネーターの制御などを改良したことで燃費を向上し、「平成22年度燃費基準+15%」を達成。環境対応車普及促進税制に適合した。
同時にレクサスの日本開業5周年を記念し、「IS250」をベースに内装にブルーを大胆にレイアウトし、コンソールアッパーパネルにホワイト塗装を施し、さわやかな室内空間を演出した特別仕様車“Art Works”を発売。
2008年に発表され、翌2009年から発売されたコンバーチブル2ドアクーペモデルである。レクサスとしては、「SC」に次ぐコンバーチブル2ドアクーペとなる。
電動開閉式のメタルトップは軽量なアルミニウム合金製であり、屋根の自動開閉は20秒の短時間で行われ、かつ静かな開閉が実現されている。エクステリアカラーとインテリアカラーを豊富に用意され、セダンとの差別化が図られている。また、フロントバンパーのデザインもよりシャープなものに変更され(フォグランプが「IS F」風の丸型になっている)、ISシリーズとしては初めてフロントウインドウの上部にダークブルーのトップシェードが入れられているほか、リアコンビランプにはセダンとは異型のものが採用されている。
なお、セダンには設定されているスポーツサスペンションを搭載する「version S」は設定されていない。ただし、専用18インチアルミホイール(標準装着の17インチもIS C専用デザインとなる)、タイヤ、アルミ製フットペダルのオプション設定はある。
2007年、V型8気筒エンジンを搭載する高性能モデル「IS F」が発表・発売された。
「New Chapter LEXUS」の集大成として「真の走る楽しさの体現」を開発のキーワードとし、「気持ちよい走り」と「スポーティなデザイン」をさらに高めた「LEXUSスポーツセダン」の象徴として開発された。
ラインアップでは、「IS」初のハイブリッドモデル「IS300h」を新設定。新世代直噴技術「D-4S」を採用し、最大熱効率38.5%を実現した直列4気筒2.5Lエンジン「2AR-FSE」型に、「1KM」型モーターを組み合わせ、システム最高出力は162kW(220PS)を発生する。トランスミッションは、電気式無段変速機を採用。6速シーケンシャルシフトとパドルシフトも採用している。また、ハイブリッドバッテリーの配置を最適化し、従来困難だった後席への6:4分割可倒式シートの採用を可能にしている。
その他のエンジンは先代からキャリーオーバーとした。「IS250」にはV型6気筒2.5Lの「4GR-FSE」型、「IS350」はV型6気筒3.5Lの「2GR-FSE」型を搭載。両エンジンともに、最高出力と最大トルクの数値は先代モデルに対して変化はない。トランスミッションでは、「IS250」には先代から引き続き6 Super ECT(スーパーインテリジェント6速オートマチック)を採用。また、「IS350」には電制御8速オートマチック「8-Speed SPDS」を新搭載。最短0.2秒で変速するMポジションでのダイレクトな操作感を特徴としている。
また、「IS250」のみ電子制御AWDが設定されている。
なお、2015年7月の一部改良時に、直列4気筒2.0Lターボエンジンを搭載する「IS200t」(2017年10月より「IS300」に改称)を追加設定。また、「IS300h」にはAWD車が加わっている。
従来のスポット溶接より溶接打点間ピッチを細かくすることができる新工法「レーザースクリューウェルディング」や、ボディを面で結合し、たわみを抑える「構造用接着剤」の採用、さらに高張力鋼板の採用拡大などにより、ボディ剛性の向上と軽量化を両立している。
また「F SPORT」には、電子制御で乗り心地とハンドリングを両立させる「NAVI・AI-AVS」や、専用チューニングのサスペンションを採用。また、「IS350“F SPORT”」には、四輪操舵であるLDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)を採用。ドライバーの操作に対し理想的な車両挙動を実現すべく、車速やステアリング操作などに基づき4輪のタイヤ切れ角を最適に制御。高速走行時の車両安定性、山岳路など中速走行時での軽快なステアリングレスポンスを実現している。
エクステリアは、レクサスの新デザインアイコン「スピンドルグリル」のほか、新たにヘッドランプユニットから独立させてL字型を強調したLEDクリアランスランプを採用。また、サイドビューでは、シャープなプレスラインや前輪の後方からリヤエンドまで一気に跳ね上がるロッカーラインが特徴。
ボディサイズは先代モデルに対し、全長は80mm、全幅は15mm拡大され、ホイールベースは70mm延長。また、全高は2WD車は先代と変わらず、AWD車は15mm低くなっている。
インテリアでは、ホイールベース延長等やシートデザインの改良により、後席膝前空間を先代比で85㎜拡大。先代モデルに対し後席の居住性が改善されたほか、後席6:4分割可倒式シートを新採用し、実用性が向上した。
デザイン面では、水平基調のインストルメントパネルを採用することで、視界の確保や車両挙動の把握しやすさに配慮するほか、指先の上下動に合わせて感覚的にエアコン温度の設定が可能な「静電式温度調整スイッチ」をレクサスブランドで初採用。また、ナビディスプレイと連携し、ナビゲーションやオーディオなどの情報をメーター内に表示するマルチインフォメーションディスプレイや、マウス感覚で操作できるリモートタッチを採用した。
安全装備では、車線の逸脱を検知してブザーとディスプレイ表示でドライバーに警告する「レーンディパーチャーアラート」をレクサスでは初採用(「F SPORT」・「version L」にメーカーオプション)。また、走行中、ドアミラーで確認しにくい後側方を走行する車両を準ミリ波レーダーで検知し、ドライバーに注意喚起することで、車線変更時の安全運転を支援する「ブラインドスポットモニター」も新設定(「F SPORT」・「version L」にメーカーオプション)。また、万一の事故の際、フード後方を瞬時に持ち上げ、歩行者頭部への衝撃を緩和する「ポップアップフード」(本装備もレクサス初設定)を全車標準装備としたほか、減速性能を向上させた「プリクラッシュセーフティシステム」 (ミリ波レーダー方式)も、先代に引き続き全車にメーカーオプションとしている。
また、2016年10月のマイナーチェンジでは、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を全車に標準装備とし、安全性能の強化を図っている。
トヨタ自動車田原工場第3製造部のレクサス専用製造ライン、およびトヨタ自動車九州宮田工場で製造されている。なお、IS220d、IS250C/350Cについてはトヨタ自動車九州宮田工場に生産が一本化されている。
ほぼ同時に発売された「GS」と同様にメーカーのすみずみに渡る品質管理でカスタマイズは困難を極めたが、トヨタのセミワークスであるTOM'Sや大手アフターパーツメーカーであるBLITZをはじめとする社外品メーカーがカスタマイズに成功している。さらにSARDがIS220dに搭載されている6速ミッションをベースにクロスレシオ化や強化クラッチ、フライホイール、専用コンピューターに加えIS220dの内装パーツをパッケージ化した6MTコンバーションキットを販売している。
また、日本国外では「LEXUS F-Performance」と銘打ってレクサスとTRD-USAが共同開発したIS専用のハイパフォーマンスキット(19インチアルミホイール、エアインテーク、マフラー、サスペンション、ブレンボ製6ポット&4ポットブレーキキャリパー&大径ドリルドローター、ボディ補強パーツなど)をレクサス初の公認チューニングパーツとしてディーラーで販売している。
2008年(平成20年)より、トヨタ・セリカの後継車種としてSUPER GTのGT300クラスにフォーミュラ・ニッポンのRV8Jエンジンをミッドシップ搭載したIS350が参戦する。
IS350で参戦するチームはTEAM TAKEUCHI、RACING PROJECT BANDOH。前者は第2戦から参戦予定だったが、車両の完成の遅れで第3戦から参戦を開始、後者は第2戦までは前年度と同じFRのセリカで参戦し、第3戦から参戦を開始した。そして、第7戦では最後尾スタートからの追い上げで初優勝してみせた。
そして、翌年の2009年(平成21年)はRACING PROJECT BANDOHが開幕戦での優勝を含め4回の表彰台を獲得し織戸学/片岡龍也組がシリーズチャンピオンに輝いた。
2011年(平成23年)はチームSGチャンギがTEAM TAKEUCHIの使っていた個体で参戦し、第4戦で優勝を遂げている。
2008年に「クルマの味付け探しの旅」と称して24時間レースの前哨戦となるVLN開幕戦にIS250で参戦。豊田章男/平田泰男/佐藤久実のドライブでクラス2位を獲得した。
2009年のVLN第2戦にもLFAとともにIS Fがプレイングマネージャー的立ち位置で参戦。ドライバーは成瀬弘・高木実・勝俣義信。トップのLFAとSP8クラスワンツーフィニッシュを飾った。同年VLN第8戦にプライベーターとして山内一典、ピーター・ライオン、松田秀士がIS Fで参戦、クラス優勝した。
2010年には山内・松田含む『ワールド・カー・アワード』のメンバーたちがISーFでニュル24時間に参戦、総合59位/クラス4位で完走した。
2016年からはレクサス専門チューナーのNOVEL RACINGがIS Fで度々ニュルに参戦し、表彰台に上がっている。
2008年にIS Fのワンメイクレース用車両のテストカーが発表され、2011年に『IS F CCS-R』の名で発売された。安全装備の他フェンダーやウィングなどがカーボン化により軽量化されているものの、エンジン・ブレーキ・トランスミッションは市販車のIS Fと同じである。
CCS-Rの開発はニュルで行われ、2011年にVLN第9戦木下隆之/高木実/佐藤久実、2012年のVLN開幕戦では山内一典・飯田章らがステアリングを握った。
レースは現在までインタープロトシリーズと併催で行われている。
D1にIS220(初代)、IS250(2代目)が出場したことがあるほか、2009年にアメリカのフォーミュラDに吉原大二郎が2006年型のIS350で出場していた。
2012年と2013年にはがフォーミュラ・ドリフトアジアシリーズでIS Cをドライブしチャンピオンになっている。
愛知県の星が丘自動車学校では2006年にIS250を高速道路用教習車として導入した。レクサス車が教習車に採用されるのはこれが初めてである。
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左右にスクロールして レクサスISのグレード別のスペックが確認できます。
| 車種 | エンジン | タイヤ | 燃費 | 中古車 | 評価•レビュー | ボディサイズ | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
IS
250 レッドエッジ ブラック インテリア
2009年03月から 2009年07月 4,076,190円 セダン |
エンジン:
V型6気筒DOHC 排気量: 2499cc 型式: DBA-GSE20 馬力: 215ps トルク: 260(26.5)/3800 ミッション: 6AT |
前輪:
225/45R17 後輪: 245/45R17 駆動: FR 最小回転: 5.1m タイヤサイズ |
燃費(JC08):
- 燃費(10•15): 11.8km/L 燃料: ハイオク 実燃費: 7.02から 12.87 |
69万円から
84万円 3台 買取価格相場 車を売る |
外観:
4.12点 内観: 4.12点 スペック: 3.9点 エンジン: 3.85点 乗り心地: 3.9点 燃費: 2.94点 価格: 2.94点 |
高さ:
1430 車幅: 1795 全長: 4585 定員: 5人 |
|
IS
250 レッドエッジ ブラック インテリア 4WD
2009年03月から 2009年07月 4,428,571円 セダン |
エンジン:
V型6気筒DOHC 排気量: 2499cc 型式: DBA-GSE25 馬力: 215ps トルク: 260(26.5)/3800 ミッション: 6AT |
前輪:
225/45R17 後輪: 225/45R17 駆動: 4WD 最小回転: 5.3m タイヤサイズ |
燃費(JC08):
- 燃費(10•15): 10.8km/L 燃料: ハイオク 実燃費: 7.02から 12.87 |
円から
円 台 買取価格相場 車を売る |
外観:
4.12点 内観: 4.12点 スペック: 3.9点 エンジン: 3.85点 乗り心地: 3.9点 燃費: 2.94点 価格: 2.94点 |
高さ:
1445 車幅: 1795 全長: 4585 定員: 5人 |
|
IS
350 レッドエッジ ブラック インテリア
2009年03月から 2009年07月 4,914,286円 セダン |
エンジン:
V型6気筒DOHC 排気量: 3456cc 型式: DBA-GSE21 馬力: 318ps トルク: 380(38.7)/4800 ミッション: 6AT |
前輪:
225/45R17 後輪: 245/45R17 駆動: FR 最小回転: 5.1m タイヤサイズ |
燃費(JC08):
- 燃費(10•15): 10km/L 燃料: ハイオク 実燃費: 7.02から 12.87 |
189万円から
189万円 1台 買取価格相場 車を売る |
外観:
4.12点 内観: 4.12点 スペック: 3.9点 エンジン: 3.85点 乗り心地: 3.9点 燃費: 2.94点 価格: 2.94点 |
高さ:
1430 車幅: 1795 全長: 4585 定員: 5人 |
販売期間:2009年03月から2009年07月
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