まず結論から: 安全確保→任意保険かJAFに連絡が基本
車が動かなくなったら、まず安全な場所へ移動してから、加入している任意保険のロードサービスかJAFに連絡するのが基本の流れです。 どちらも会員・契約者以外の家族が運転していても使えるケースがあり、費用や無料になる距離が異なります。 高速道路上で動けなくなった場合は、レッカーを呼ぶ前に車外への安全な退避が最優先です。
動かなくなったら最初にやること
一般道であれば、ハザードランプを点灯させながら道路の端や駐車場など、後続車から見えやすく安全な場所へ車を移動させます。 高速道路上で動かせない場合は、無理に自力走行を続けず、車外の安全な場所(ガードレールの外側など)に速やかに避難してください。 停止表示板(三角表示板)の設置は法律で義務づけられており、携帯・設置を怠ると故障車表示義務違反として反則金の対象になることがあるため、車内に常備しておくと安心です。
レッカーはJAFと任意保険どちらに頼む? 料金と対象範囲の違い
レッカーの依頼先は、大きく分けてJAFのロードサービスと、加入している任意保険会社のロードサービスの2つです。 任意保険のロードサービスは「契約している車両」単位で提供されることが多く、記名被保険者本人でなくても、その車を運転していた家族や友人が利用できるケースが一般的とされています。 一方でJAFは原則として会員本人が対象のサービスのため、家族が使う場合は家族会員としての登録が必要になる点が任意保険とは逆の制約になります。
任意保険のロードサービスは、無料でけん引できる距離が保険会社によって100km、150kmなど幅があり、回数も「無制限」をうたう会社が多いものの、契約内容によって条件が異なるため、契約している保険の約款で確認しておくと安心です。 新車保証期間中であれば、ディーラーの緊急ロードサービス窓口も選択肢のひとつになります。
JAFの料金は2024年4月に改定されている
JAFのロードサービス料金は2024年4月に改定されており、会員は無料でけん引できる距離が15kmから20kmに拡大し、それを超えた分は1kmあたり830円が目安となっています。 一方で非会員が利用する場合の基本料金は改定で引き上げられており、一般道であれば昼間15,700円・夜間19,630円程度に加えて距離に応じた実費がかかり、高速道路ではさらに高額で昼間31,410円・夜間37,270円程度が目安とされています。 非会員でのJAF利用は高額になりやすいため、任意保険のロードサービスの有無を先に確認しておくことをおすすめします。
なお、JAFの出動から現場到着までの目安は平均30分程度とされていますが、悪天候や連休など混雑する時期は2時間以上かかることもある点は知っておくとよいでしょう。
高速道路で故障・事故にあったときの通報のコツ
高速道路上での事故や故障は、110番か道路緊急ダイヤル「#9910」、または設置されている非常電話から通報します。 通報の際は、道路名・進行方向に加えて、キロポスト(距離標)や周辺の施設名を伝えられると、救援がスムーズに現場へ向かいやすくなります。 停止表示板を設置できる状況であれば設置しつつ、必ず車外の安全な場所に避難してから通報するようにしてください。
レッカー移動先の選び方で費用が変わることがある
レッカー移動を依頼する際、搬送先を業者や警察の紹介に任せてしまうと、費用が割高になりやすい傾向があります。 可能であれば、行きつけのディーラーや整備工場など、自分で搬送先を指定した方が結果的にお得になる場合があります。 レッカー業者や修理工場は店舗によって対応や費用の差が大きいため、事前に契約している保険会社や見積もりで確認しておくと安心です。
修理先を選ぶ際、ディーラーでの対応に納得がいかない場合の考え方は改造車のディーラー入庫拒否ガイド、カー用品店での対応に関する注意点は改造車とカー用品店の入庫対応ガイド、修理や整備を頼める工場探しについては信頼できるカスタムショップの探し方ガイドでそれぞれ解説していますので、あわせて参考にしてください。
AT車・4WD車・ハイブリッド車を牽引するときの注意点
自分の車を自力で少し移動させる、あるいは他の車でけん引するケースでは、車の駆動方式によって注意点が異なります。 AT車を4輪とも接地させたままけん引する場合は、シフトをNレンジに入れたうえで時速30km以下・距離30km以内が目安とされています。 4WD車やハイブリッド車は、駆動輪を接地させたまま牽引すると変速機の破損や制御システムの故障、最悪の場合は発火につながるおそれがあるとされているため、基本的にはプロのレッカー業者に依頼するのが安全です。
困ったときの相談窓口
| 相談先 | 主な特徴 |
|---|---|
| JAF ロードサービス | 会員・非会員とも利用可能。非会員は料金が高額になりやすい |
| 任意保険のロードサービス窓口 | 契約車両単位で利用可能。家族が運転していても対象になりやすい |
| 110番/道路緊急ダイヤル「#9910」 | 高速道路上での事故・故障時の通報先 |
| ディーラーの緊急ロードサービス窓口 | 新車保証期間中に利用できる場合がある |
よくある質問
レッカー移動の費用はどのくらいかかりますか?
JAFの場合、会員は20kmまで無料で、超過分は1kmあたり830円が目安です。 非会員は一般道で15,000円台〜、高速道路ではさらに高額になる傾向があります。 任意保険のロードサービスを利用できる場合は、契約内容の範囲内で無料になることが多いです。
JAFと任意保険のロードサービス、どちらを先に使うべきですか?
まずは加入している任意保険にロードサービスが付帯していないか確認するのがおすすめです。 契約車両単位で家族の運転時も対象になりやすく、無料でけん引できる距離もJAFの会員特典より長い場合があります。 付帯がない、または保険会社に連絡がつかない場合はJAFを検討するとよいでしょう。
家族の車を借りて運転中に故障した場合もロードサービスは使えますか?
任意保険のロードサービスは契約している車両単位で提供されることが一般的なため、記名被保険者本人でなくても利用できるケースが多いとされています。 一方JAFは原則として会員本人が対象で、家族が使うには家族会員としての登録が必要になる点に注意してください。 事前にどちらの条件で加入しているか確認しておくと、いざというときに慌てずに済みます。
自分でJAF以外の業者を呼んでもよいですか?
任意保険のロードサービスを使わずに、自分で民間のレッカー業者に直接依頼すること自体は可能です。 ただし業者や店舗によって料金や対応に差が大きいため、事前に見積もりを確認したうえで依頼することをおすすめします。 保険のロードサービスが使える状況であれば、まずそちらに連絡した方がお得になりやすい傾向があります。
レッカー移動中に注意すべきことはありますか?
車の駆動方式によって牽引時の条件が異なる点に注意が必要です。 AT車は4輪接地のままでもNレンジ・時速30km以下・距離30km以内が目安とされますが、4WD車やハイブリッド車は駆動輪を接地させたままの牽引でシステム故障や発火のおそれがあるとされています。 判断に迷う場合は、自己判断で牽引せずプロのレッカー業者に依頼するのが安心です。
まとめ: 今すぐやることチェックリスト
- 車が動かなくなったら、まず安全な場所へ移動しハザードランプを点灯する
- 高速道路上では車外の安全な場所へ退避してから110番か道路緊急ダイヤル「#9910」に通報する
- 通報時は道路名・進行方向・キロポスト・周辺施設名を伝える
- 加入している任意保険にロードサービスが付帯していないか確認し、なければJAFに連絡する
- 家族が運転していた場合は、任意保険とJAFで対象条件が異なる点を確認する
- 搬送先はディーラーや行きつけの整備工場など、自分で指定できないか検討する
- 4WD車・ハイブリッド車は自己判断で牽引せず、プロのレッカー業者に任せる
