リンカーン・MKX
リンカーン・MKX
リンカーン・MKX (Lincoln MKX エムケイエックスまたはマーク・エックス) はアメリカのフォード・モーターが同社の高級車部門にあたるリンカーン・ブランドで製造・販売している中型高級クロスオーバーSUV (CUV) である。
2005年に生産中止されたアビエーターの後継として2006年1月に開催された北米国際オートショーにて発表され、2006年12月に販売が開始された。前身のアビエーターがボディオンフレームシャシーの古典的なSUVだったのに対し、MKXではユニボディ構造のクロスオーバーSUVに生まれ変わっている。プラットフォームはフォード・CD3プラットフォームを採用し、姉妹車のフォード・エッジとはボディシェルも共有する。ボディタイプは5ドアのみ。Vista Roofと呼ばれる大きな面積のグラスサンルーフを持つことが特徴である。
エンジンはDuratec 35と呼称される新開発の3.5リッターV型6気筒DOHCを搭載。最高出力269ps(198kw)/6250rpm、最大トルク34.6kgm(339Nm)/4500rpmを発揮する。トランスミッションはGMと共同開発の6速フロアATのみが用意されている。
2010年1月には北米国際オートショーでフェイスリフトを受けた2011年モデルが発表された。エンジンは3.7リッターのDuratec 37に換装され、最高出力309ps(227kw)/6500rpm、最大トルク38.7kgm(380Nm)/4000rpmを発揮する。
日本へはフォード・ジャパン・リミテッドにより2008年9月から正規輸入・販売が開始された。なお、日本仕様はナビゲーターと異なり、右側の死角確認用のサイドアンダーミラーの代わりに小型カメラを装着している。
2014年4月20日、北京モーターショーにてMKXコンセプトを出展。2015年1月13日の北米国際オートショーで新型MKXを発表した。同年4月20日には上海モーターショーで中国初公開された
エンジンは北米向けがV6 3.7L Ti-VCT NAおよびV6 2.7L「エコブースト」直噴ツインターボの2種類、中国向けはV6 2.7Lエコブーストと直4 2.0Lエコブーストの2種類となる。いずれも「セレクトシフト」6速ATと組み合わせられる。駆動方式はFWDとAWDの2種類。
MKXは360度カメラを装備する最初のリンカーン車となる。カメラはフロントグリルのリンカーンエンブレムの中に装備され、駐車支援などに使われる。また、ハーマン社の最高級ブランドであるRevelオーディオシステムも装備される。
2019年モデルより、マイナーチェンジを行うとともにノーチラス(Nautilus)へと改称された。
詳しく見る