【F1メキシコGP FP3】ノリスが最速！フェルスタッペンは不満爆発、アルボンがウォールに接触する波乱の最終プラクティス

2025年F1メキシコGPの最終プラクティスは、マクラーレンのランド・ノリスがトップタイムを記録。王者フェルスタッペンがマシンのグリップ不足に苦しむなど、予選を前に各所で波乱が巻き起こりました。

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予選前最後の走行となる2025年F1メキシコシティグランプリのフリー走行3回目（FP3）。FP1でルーキーたちにシートを譲ったレギュラードライバーたちが本格的に走り込みを開始し、各チームが予選と決勝に向けた最終調整を行った。しかし、高地の滑りやすいサーキットは百戦錬磨のドライバーたちをも翻弄。王者が見せた珍しい苦闘と、オレンジ色のマシンの逆襲劇が、セッションのハイライトとなった。
【レースのハイライト解説】
金曜日のセッションから好調なペースを見せていたマクラーレン。FP3ではランド・ノリスがそのポテンシャルを最大限に引き出した。セッション終盤、ソフトタイヤでのアタックで全セクターで最速タイムを記録する完璧なラップを披露し、1:16.633でトップに立った。ターン4でのロックアップなど小さなミスはあったものの、マシンの仕上がりは順調そのもの。予選でのポールポジション獲得に大きな期待がかかる。
メキシコGPで過去5勝を誇る絶対王者、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）にとっては、フラストレーションの溜まるセッションとなった。FP2に引き続きマシンのグリップ不足に苦しみ、ターン4へのブレーキングでタイヤをロックさせ、ターン5の出口ではマシンが大きく暴れるシーンも。「ひどいよ、グリップが全くない」と無線で不満を訴えるなど、珍しくマシンとの対話に苦労している様子がうかがえた。最終的に6番手タイムに留まったが、この逆境を予選でどう克服してくるのか、王者の修正能力に注目だ。
滑りやすい路面は多くのドライバーを苦しめた。メルセデスのジョージ・ラッセルはターン10でコースオフし、看板の間をすり抜けてコースに復帰。チームメイトのルイス・ハミルトンもターン1でコースオフし、芝生の上を走る場面があった。
さらに、ウィリアムズのアレックス・アルボンは最終セクターのターン17出口でウォールに接触。幸い大きなダメージはなかったものの、一歩間違えれば大クラッシュに繋がる危ないシーンだった。
フェラーリ勢はシャルル・ルクレールが4番手、カルロス・サインツが9番手と、トップ10に2台を送り込んだ。メルセデス勢もルイス・ハミルトンが2番手、ジョージ・ラッセルが3番手と好調を維持。トップのノリスからハミルトン、ラッセル、ルクレールまでの4台が僅差でひしめき合っており、予選は激しいポールポジション争いが予想される。
【公式フリー走行3回目結果（トップ10）】
順位ドライバーチームタイム
1 ランド・ノリスマクラーレン 1:16.633
2 ルイス・ハミルトンフェラーリ +0.345
3 ジョージ・ラッセルメルセデス +0.512
4 シャルル・ルクレールフェラーリ +0.566
5 オスカー・ピアストリマクラーレン +0.599
6 マックス・フェルスタッペンレッドブル +0.688
7 キミ・アントネッリメルセデス +0.628
8 アイザック・ハジャルレーシング・ブルズ +0.768
9 角田裕毅レーシング・ブルズ +0.782
10 ガブリエル・ボルトレートザウバー +0.898
【まとめ】
マクラーレンのノリスがトップタイムを叩き出し、予選に向けて最高の形でセッションを締めくくった。一方で、絶対王者フェルスタッペンはマシンに苦しみ、メルセデスやウィリアムズのドライバーたちもミスを犯すなど、波乱含みのFP3となった。
この結果が予選にどう影響するのか？ノリスがこの勢いのままポールポジションを獲得するのか、それともフェルスタッペンが王者の意地を見せるのか。緊迫の予選セッションから目が離せない！